前回の記事では、建てるログハウス選びと内部仕様、必要な作業について記載しました。
今回はいよいよ、ログハウスを建てる作業に入ります。
ログハウスを建てる作業手順
まずは、今回のログハウスを建てる作業手順です。大まかに以下の手順を踏めばログハウスが建てられると思います。
配送されてくるログをうけとります。建てるときのことをある程度考えてスペースを設ける必要があります。
依頼作業
建物の基礎にはいくつか種類がありますが、今回の場合は束基礎でやっています。
依頼作業
最もログハウスを建ててるなーと感じられるものですが、結構あっという間です。
共同作業
屋根の下地として、アスファルトルーフィング(屋根防水の要になる防水シート)を張ります。ここまでやれば、いったんは雨がふっても大丈夫。その後、今回はログ付属のアスファルトシングルで、屋根の仕上げをしています。これも黙々と・・・結構きつい作業です。
セルフ
ドアや窓などを取り付けます。かなりの重さがあるので、ヘルプをたのみました。。。
共同作業
トイレや流しをつけるため、屋根工事完了前に床張をしました。黙々とやる作業になります・・・
セルフ
トイレの設置、流しの設置、水道ポンプの設置、合併浄化槽の設置など、水回り工事です。
依頼作業
接道の電柱からの電線引き込み、内部コンセントや外コンセントの電気工事です。
依頼作業
ログを組み立てただけだと、ログ材と屋根材やログ材と床材、建具とのすき間の処理をします。
セルフ
ログを紫外線や雨から守るため、ログハウス全体を塗装します。
セルフ
実際にログハウスを使い始めてからちょっとしたDIYをしています。ご参考までに
セルフ
ログを受け取る
ここからは作業手順の順を追って説明していきます。
まずは、ログの受け取りです。この作業は、お世話になっている造園業者さんにお願いしました。ログは4tロングユニック車(クレーン付きのトラック)で届きます。その誘導と荷下ろしをお願いしました。
こんな感じで設置してもらっています。かなりコンパクトに収まっています。
注意点は、中身を広げられるスペースを確保しておくことです。これだけコンパクトに収めているので、当然建築順になんてなっていないので、広げながら部材を探して組み立てていくことになります。
できれば、建築前に仕分けしておくことですが、それはそれでなかなか難しいので、なんとなくどこにどんなものがあるのか把握する、小物はまとめておくなどは最低限しておくといいと思います。
基礎をつくる
ここも依頼作業です。
造園業者さんにお願いしました。
基礎の配置などは、こんな伏図なるものをもとに行います。
こんな感じで、束を配置してもらいました。
なんとなく適当に見えちゃったりしましたが、水平だしも位置もばっちしでした。
必要なもの
・束石(羽子板付き)
・砂利、コンクリート、水
・遣り方(借り囲いのような杭と板で建物の位置を示していくもの)に必要な資材、水糸
・水平器
・スコップ、コンクリート練り用のいれもの(今回は一輪車)
・金槌 or 木槌(束石の微調整用)
ログを組み立てる
ログハウス建築のメイン作業です。今回のログハウスはミニログハウスということで、一般的なログハウスとはちょっと違う部分がありました。本来、ログハウスはログを組む部分に土台からログの上端までを1本のボルトを通して、締めることでログを固定します。
今回のものは、ちょっと不安になりますが、上下の隣り合うログをビス(コーススレッド)のみで接合する方法です。2年たった現状でも、ぐらつくとかそういったことは今のところありませんが、ちょっと不安ですね。。。。頑張れコーススレッドって感じです。
イメージ図はこんな感じです。組んだログから下穴をあけ、120mmのコーススレッドで、一気に打ち込みます。
これを1mくらいの間隔でひたすら打ち込みます。慣れている人がやらないとかなり時間がかかります。
きてもらった大工さん(ビスうちこみ)、造園業者さん(下穴あけ)のコンビでひたすらやってもらいました。
4人でひたすら土台から一気にログの組み立てを行いました。
作業の流れは
・仕様書を見ながら、次に組むログ材を探して運ぶ
・ログ材のねじれや反りを直しながらかけやでログ同士を組む
・四隅にコーススレッドをうち、コーキング
・上記コーススレッドをうち、コーキング
がんがんやったつもりでしたが、さすがに1日では組みあがりませんでした。
残念ながら、次の週にも大工さんにきてもらう約束をして、次の週に持ち越しです。
雨も降りそうなので、こんな感じで雨除けを。このくらいまでは、1日で組みあがるということですね。
翌週、朝8時集合で頑張ります。
その日の夕方、ここまでやってもらったところで終了!ほぼ外形はできあがりましたね。
ログを積み上げ、屋根の野地板張りまでをやってもらいました。(一部、ルーフィングまでいっていますが、この章では野地板張りまでで・・・)
屋根部分では、一部苦労したので、そのあたりのお話を。
結果的には、大工さんが1人でもいてくれてよかったなと・・・
屋根の野地板と垂直に入って野地板を支える母屋の切り欠き部分の加工がされていなかったので、上の写真で横一直線に母屋のログ材を斜めにカットするという、丸鋸の使い方もよくわからない素人には難しい落とし穴がありました。大工さんはさくっとでしたが・・・いてくれて助かりました。下に下手な図をつけてます。
これにてログの組み立て、完了です。
必要なもの
・ログ材(キット)
・インパクトドライバ(最低2つ。下穴あけ(ドリル)用とコーススレッド打ち込み用)
・かけや(大きい奴が必須です)
・脚立、足場板(複数ないときついと思います)
・コーススレッド(ログにもついていますが、海外製はイマイチなので買ったほうがいいときいていたので別途購入)
・釘(コンプレッサー釘打ち用)
・コンプレッサー(釘打ち用、屋根の野地板張りに大工さんが貸してくれました。圧倒的に楽ですね・・・)
・電動丸ノコ(今回は大工さんので・・・自分でも購入済み)
・コーキングガン、POSシール
・墨付け器具(これも大工さんので・・・)
屋根工事
屋根の下地は、アスファルトルーフィングというもので、行いました。
アスファルトルーフィングは、板紙にアスファルトを浸み込ませた防水シートです。屋根の野地板の上にはり、屋根材(仕上げ材)の隙間から、水が入っても野地板にしみこまないように防水してくれる代物です。
色々と調べた結果、こちらを購入していました。
改質アスファルトルーフィングというもので、ゴムをアスファルトに加えて耐久性を向上させているものです。
結果的におすすめです!
これが20mで、ほんのちょっと足りませんでした。
下の写真のデッキの屋根両端部分です・・・
なので、別途買い出しにいき、購入してきました。
一番お手頃価格の「カラールーフ」しかなく、これにしたのですが、やはり値段なりの違いがあるものだと、理解しました。晴れていて、かなり屋根上も熱くなっていて・・・アスファルトなんでとけるんですね・・・
柔らかくなって破れやすくなっているしで、はるのにちょっと苦労しました。次買う場合には、ちょっと値段ははりますが、改質アスファルトルーフィングのみでいったほうがいいなと思っています。
張り方はいろんなところところで紹介されていますが、下から順にはっていき上にあるシートが表面にでてくるようにはっていきます。水が流れたときを想像して、中にはいりこまないようにですね。はるのはハンマータッカーでだんっだんっだんっってとにかくあんまりばらつかないようにたたいてはりました。(最初にやってくれた大工さんの動きを真似ました。)
屋根工事のサイトがあり、参考にしました。
この下地ができると、一安心です。一番上の部分からは若干のしみこみはありますが、それほど多くは水がはいってこないようになります。雨がふってもひとまず大丈夫な状態になります。
ここからは黙々と一人で、屋根の仕上げ材、アスファルトシングルの貼り付けをしました。
6月にはいっていてとにかく屋根の上は暑いっ。その中で結構重いアスファルトシングルを屋根の上にもってあがり、コーキングで接着剤を塗り付け、アスファルトシングル用の釘でひたすらうっていく作業をやります。
完全に丸々2日間かかりました。下の写真が1日目終了時点。(確か午後から)
赤い枠で囲んだひだ3枚分で1枚です。なので、これだけでも何枚あるのかってくらい・・・
ひたすら交互にくんでこの亀の甲羅のようになるようにはっていきます。左下の方は接着剤がついちゃったのです・・・
結構大変でしたけど、やったぞー感は満載でした。
屋根まで完成!この間にドアとか窓もついているけど、見なかったことにしてください。。。この辺は作業がだいぶ並行しています。
あくまでも説明は手順通りに・・・
必要なもの
・くつ(屋根作業用の滑らないくつを買いました。安全第一!)
・脚立
・アスファルトルーフィング
・アスファルトシングル
・コーキングガン
・コンクリート用接着剤(アスファルトシングル用というのがありますが、これでも大丈夫そうだったので。。。)
・金槌、アスファルトシングル用釘
・水切金物(正面からみて一番上は雨風が直にあたるので、L字に近い金物を水切りとしてつけました)
・カッター(アスファルトルーフィングもアスファルトシングルもカッターできれます)
・ハンマータッカー
今回STEP4の屋根工事まで行きました。
次回は、STEP5から書きたいと思います。
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